クラシック音楽のマメ知識

G線上のアリアはどんな背景で作曲されたの?【そもそもG線上って?】

『G線上のアリア』って素敵な曲だけど変わったタイトルですよね。
どんな由来があってこんなタイトルになったか気になりませんか?

今回は『G線上のアリア』のタイトルについて掘り下げていきたいと思います。

G線上のアリアが作曲された背景

クラペン
クラペン
バッハが作った曲だよね!?

まずはおさらいですが上の動画が『G線上のアリア』です。
タイトルにピンと来なくてもだれもが何処かで聴いたことがあるといっても過言ではないくらい超有名な曲です。

J・S・バッハの曲が原曲

『G線上のアリア』といえばJ・S・バッハの作曲と紹介されることが多いと思いますが・・・。
半分は正解で半分は間違いですw
J・S・バッハは『G線上のアリア』の原曲を作った人なんですね~。
その原曲というのは『管弦樂組曲第3番二長調』の2曲目のことです。

■管弦樂組曲第3番二長調の構成

  1. 序曲 4/4 – 2/2
  2. エール(エア、アリア) 4/4
  3. ガヴォット 2/2
  4. ブーレ 2/2
  5. ジーグ 6/8

『管弦樂組曲第3番二長調』の2曲目がエールあるいはエア、アリアと呼ばれ、『G線上のアリア』の『アリア』はここからきてます。
では『アリア』とはどういう意味でしょう・・・。

『アリア』とは叙情的、旋律的な特徴がある独唱曲あるいはそれを連想させる曲という意味があるようです。J・S・バッハが作った『管弦樂組曲第3番二長調』の2曲目は独唱曲ではないので、ここでの『アリア』とはシンプルに叙情的、旋律的が特徴の曲と捉えても良いかも知れません。

100年ほどの沈黙の時

『G線上のアリア』の原曲『管弦樂組曲第3番二長調』について前項で述べましたが、この曲がいつ頃作曲されたかという明確な資料は残されていないようです。
バッハは1685~1750年に生存した人で各曲の演奏された時期等で大体の時期はわかるようですが・・・。

J・S・バッハといえば日本では「音楽の父」として音楽の教科書に必ず出てくるようなクラシック音楽史上、最高峰の音楽家ですが、J・S・バッハが活躍したバロック音楽時代の頃は音楽といえは宗教音楽のことを指し、曲は教会やせいぜい宮廷に演奏することを目的として作られているので後世に音楽を残すというシステムが確立されていませんでした。

なのでJ・S・バッハだけでなく、この頃活躍した音楽家ヘンデルやヴィヴァルディも死後は一旦忘れ去られた存在になります・・・。

バロック音楽時代の紹介記事もありますので合わせて読むと理解度が深まると思います。

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J・S・バッハは当時から画期的な音楽を創造していたというより、現存する様々な音楽様式を取り入れて作曲し、集大成したことが大きな功績となります。
技法については「対位法」という音楽書法を纏めました。

ただこれらの功績は後世になって初めて評価されたようで、当時は「バリバリ働く雇われ音楽家」って感じで今でいうエリートサラリーマンって感じでしょうかw

ロマン派時代のヴァイオリニストによって復活

さて、J・S・バッハの時代から時が流れ、ロマン派時代の話。
ロマン派時代といえば1820~1850年頃ですからJ・S・バッハの生きた時代から100年くらい後ですね。

このロマン派時代というのは音楽も大衆化され、音楽評論家なる職業も誕生し、音楽の自由度も広がった頃で、また過去の曲の研究も盛んに行われました。
メンデルスゾーンやシューマン等の音楽家たちによってJ・S・バッハやシューベルト等の再評価が始まった時期でもあるのです。

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そして『G線上のアリア』の話に戻りますが、このロマン派時代に活躍したヴァイオリニスト、アウグスト・ウィルヘルミがJ・S・バッハの『管弦樂組曲第3番二長調』の2曲目をヴァイオリンとピアノのための演奏用に編曲しました。

ウグスト・ウィルヘルミは子供の頃から天才ヴァイオリニストとして名を馳せ、演奏家としても世界各国から高い評価を得てましたが、古い曲を発掘し編曲することにも長けてました。
『管弦樂組曲第3番二長調』の2曲目については転調することにより、1曲を全てヴァイオリンの弦のG線のみで演奏するように編曲したことにより『G線上のアリア』が誕生します。

クラペン
クラペン
『G線上のアリア』の『G線』とはヴァイオリンの弦のG線のことだったんだね!

G線の呼び方は?

『G線上のアリア』の『G線』はヴァイオリンの弦に由来することがわかりました。
さて次にヴァイオリンの弦の呼び方について少しご説明します。

■ヴァイオリンの弦について

  • E線(えーせん:ミ)
  • A線(あーせん:ラ)
  • D線(でーせん:レ)
  • G線(げーせん:ソ)

ヴァイオリンの弦は4本あり、G線は一番低音の弦になります。
この弦のみを使用して演奏されるように編曲されたことが由来でしたら『G線上』の呼び方は『げーせんじょう』が正しいのかも知れません。

実際に専門的ヴァイオリンやクラシック音楽をやってる人はそのように呼ぶこともあるかも知れませんが一般的には『じーせんじょう』と読んで問題はないようですw

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もしよろしければ合わせてご覧ください。

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やっぱりヴァイオリンの音色で聴きたいね~

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テレビ「100年の音楽」で川井郁子さんが実際に演奏された曲をこのアルバムのために編曲し、録音されたそうです。
クラシック曲だけでなくジャズのスタンダート曲やシネマミュージックなど誰もが知っている曲を取り上げているのでクラシック音楽ファン以外でも愉しめる作品です。

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ベテランヴァイオリニストの千住真理子のアルバム。
千住真理子さんといえば個人で所有しているのが世界に4人しかいないという名器ストラディヴァリウスの持ち主。なんと演奏家を対象に売りに出された際に2~3億で購入したとか・・・。

この名器ストラディヴァリウスで演奏する『G線上のアリア』は表情豊かで温かみがあり素晴らしいです!

まとめ

クラシック音楽のタイトルというのは作品番号だけだったり、作曲者が付けた訳でなく後から曲の雰囲気で後付けされていたり、ちゃんと作曲者が意図して付けてたり様々ですが、『G線上のアリア』は色々複雑でしたね~。

ちなみにこの『G線上のアリア』をヴァイオリンのG線だけで演奏するのはめちゃくちゃ難しいらしいです・・・。

以上「G線上のアリアはどんな背景で作曲されたの?【そもそもG線上って?】」でした。

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