今回は実力派女性ピアニスト、長富彩さんについてご紹介します。
メディアに露出が多い訳でなく、国際的コンクールで優秀な成績をおさめたピアニスト・・・。
という訳ではありませんが非常に心を揺さぶる演奏をする実力派です。
長富彩さんの経歴やピアニストとしての実力、おすすめ動画・CD等を紹介してますので是非、ご覧ください、
Contents
長富彩さんのご紹介
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長富彩のプロフィール
■長富彩の略歴
- 生年月日:1986年11月19日
- 出身地:日本(埼玉県)
- 学歴 :東京音楽大学付属高等学校・ハンガリー国立リスト音楽院
- 楽器担当:ピアノ
- 主なレーベル:日本コロムビア
1986年、埼玉県の出身。
父はオペラ歌手、母はピアニストという音楽一家に生まれました。
きっと小さな頃から音楽教育を施されたんだろうな~と思ってしまいますが、長富彩さんの母はむしろピアノからは遠ざけていたそうです。
「もし娘がピアノに興味を示したら親子であることを忘れ、厳しく指導してしまう・・・。」
そんな想いから積極的に娘にピアノを勧めることはなかったようです。
長富彩さんがピアノを始めたきっかけは幼稚園で同い年の女の子がピアノを弾いて人気者になったのを見てから。
母親に懇願してピアノを教えてもらうようになりました。
小学校4年生の頃に父の友人である東京音大講師の御邊典一さんに師事し、本格的にピアノを始めたそうです。
コンクール実績のない実力派ピアニスト
クラシックピアニストとして名を馳せようと思ったら、まずは国際的なコンクールに出場して好成績をおさめ・・・。
と想像しますが長富彩さんはコンクールでの受賞歴がありません。
受賞歴がないというか殆どコンクールに出場していないようですね~。
小学校4年生の頃に師事した御邊典一さんはあまりに感性の赴くままに演奏する長富彩さんをコンクール向きではないと判断されたようです。
コンクールに出場しない代わりに御邊典一さんは「彩ちゃんコンサート」と題して毎年、自宅でリサイタルを開催したそうです。
長富彩さんの才能も素晴らしいと思いますが、無理に型にハメずに長富彩さんの感性を重要視して育てた御邊典一さんの指導も流石ですね!
その後、長富彩さんは東京音楽大学付属高等学校を卒業・ハンガリー国立リスト音楽院の留学を経て本格的にプロのピアニストとして活動を始めます。
当初はその可愛らしいルックスとほんわかした雰囲気からアイドル的な要素もありましたが、現在では数々のリサイタルをこなし実力派ピアニストとして活躍されています。
長富彩さんのおすすめ動画
ラ・カンパネラ
難曲として知られるリストの『ラ・カンパネラ』。
本来はもう少し?テンポの速い曲かもしれませんが長富彩さんの演奏は程よいテンポで音の一つ一つが綺麗でとても上品に聴こえます。
愛の夢第3番
リストの代表曲の一つ『愛の夢 第3番』。
奇を衒った演奏ではありませんが感情をこめて丁寧に演奏されている様子が伝わります。
この演奏を聴くとても癒されますね~。
エレジー
ラフマニノフの『エレジー』。
感受性豊かな長富彩さんの演奏に哀愁を帯びたラフマニノフの曲は合いますね。
2018年の秋頃の演奏ですので今回の動画の中では一番、最近です。
長富彩のピアニストとしての実力は?
2枚目ですが、長富彩さんの最新アルバム。アンコールに使えそうな小品を収録。どれも良いけど、ラフマニノフ「ひなぎく」、「リラの花」が好き☺️ pic.twitter.com/nJlTEgZRQx
— らいとビュッシーと一緒にパ・ド・ドゥ🕺💃 (@tokupercussion) 2018年12月31日
今日は久しぶりに長富彩のピアノコンサートへ行ってまいりました🎹
ランチタイムはメジャーな曲中心の編成で、夜はラフマニノフ中心の編成ででした。
どちらもピアノに響きが心の中にまで響いて鳥肌が立って感動しました💓
2月のチケットも買わせていた戴きました。#長富彩 #ピアノ #コンサート pic.twitter.com/aG7qzjSANk— さと (@iwata_sato) 2018年11月2日
長富彩さんのランチタイムコンサート。築地市場近くの浜離宮朝日ホールへ。ピアノはニューヨークスタインウェイのビンテージ!!コンサート後はもちろん築地でランチ!市場は閉鎖したけれど観光客で賑わっていました。美しい音楽を聴いて、美味しい寿司を食べて幸せだ🍣💕#長富彩 #タカギクラヴィア pic.twitter.com/62nieRE5BR
— ピアノ調律師エムパレス (@piano_ptm) 2018年11月2日
CDとコンサートについての感想が幾つかツイートされていましたが、どれも評判は上々。
ピアニストとしても実力の高さが伺えますね。
長富彩さんのおすすめCD
イスラメイ – 100年の時を経て甦る、ピアノの黄金時代
長富彩さんのデビューアルバム。
タイトルにもなっているバラキレフのイスラメイをはじめ、選曲は通好みではありますが長富彩さんの丁寧な演奏が好感が持てる作品です。
1曲目の『花のワルツにもとづくパラフレーズ』はチャイコフスキーの『くるみ割り人形」』の中の曲をピアノ版で演奏されているのできっと聴き覚えがあると思います。
リスト巡礼
リスト・イヤー(生誕200年)にあわせてリリースされた長富彩さんのセカンドアルバム。
長富彩さんは上項の動画でも紹介しておりますがリストの曲は得意とされており、特に『ラ・カンパネラ』は難曲ながらも美麗で、心に響く演奏です。
長富彩さんを初めてきく場合はこのアルバムが良いと思います。
レゾナンス ~ホロヴィッツ・トリビュート
20世紀を代表するピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツが愛奏した曲をホロヴィッツが愛用したピアノ、ニューヨーク・スタインウェイで演奏するというコンセプトで出来たアルバム。
なので収録曲はショパン、リスト、ラフマニノフの曲など様々。
超技巧派のホロヴィッツが愛奏した曲だけあって難曲揃いですが割と有名な曲も多いのでクラシック音楽初心者の方でも聴きやすいと思います。
Aya Nagatomi plays Beethoven
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長富彩さんのベートーヴェンの作品集。
収録曲は『ピアノソナタ第8番 ハ短調 作品13(悲愴)』の3つの楽章と『創作主題による32の変奏曲』、『ピアノソナタ第30番 ホ長調 作品109』の3つの楽章の計7曲。
特に有名なのが『ピアノソナタ第8番 ハ短調 作品13(悲愴)』の第2楽章で、本ブログでも何度もご紹介しております。
第8番の『悲愴』はベートーベンのピアノ・ソナタの初期の傑作で第30番は後期の傑作となります。ベートーベンはピアノ・ソナタを生涯に亘り作り続けており、その時期によって曲の特徴も違ってきてますので是非、比較して聴いてみてください。
ベートーベンのピアノ・ソナタについて紹介記事もありますので合わせてご覧ください。
Scenes -12の情景-
ラヴェル、グリーグ、リスト、ラフマニノフらロマン派のピアニストの性格的小品を取り上げたアルバム。
2019年の1月の時点では最新アルバムですね~。
クラシック音楽の初心者の方からしたら有名な曲とは言い難い選曲ですが、おおらかで繊細な長富彩さんの演奏が映える美しい曲が多く収録されています。
性格的小品なので気軽に聴けるのも良いですね~。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「有名なコンクールで優秀な成績を~」「名門大学を首席で~」とそういった経歴は一切ないピアニストですが演奏を聴いていただければその実力はわかっていただけたと思います。
以上「長富彩を紹介するよ!【実力派女性ピアニスト】感受性豊かな演奏で心を揺さぶる」でした。
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