ベートーベン有名ピアノ曲

ベートーベンのワルトシュタイン(ピアノソナタ)を紹介するよ!【演奏動画・おすすめCDあり】

今回はベートーベンのピアノソナタ第21番『ワルトシュタイン』のご紹介です。
同曲はベートーベンが難聴に苦しむ中、新たな希望を見出した頃に作られた興味深い曲です。

演奏を聴ける動画やおすすめCDのご紹介もあるので是非、ご覧ください。

ベートーベンのワルトシュタインについて

ベートーベンが活躍した時代においてピアノソナタは交響曲や弦楽四重奏と並び、主要ジャンルの一つとされます。
古典派時代はピアノの性能が飛躍的に発展した時代。
ベートーベンのピアノソナタは作曲時に所持していたピアノの音域の広さを最大限に引き出そうとした傾向があります。
今回、ご紹介する『ワルトシュタイン』は1803~1804年に作曲されましたのでちょうどエラール製のピアノがベートーベンの手に亘った頃です。
旧ピアノでは出せなかった音域をフルに活用した『ワルトシュタイン』はそれまでのピアノではできなかった画期的な演奏を実現させた曲と言えます。

年代 使用していたピアノと音域
初期(1782~1802年頃) ウィーン・ワルター製(61鍵、1F~f3)
中期(1803~1816年頃) フランス・エラール製(68鍵、1F~c4)
後期(1817~1823年頃) イギリス・ブロードウッド製(73鍵、1C~c4)

新しいピアノとともに絶望から這い上がって出来た曲

1802年頃、ベートーベンは難聴で苦しんでました。
音楽家にとって耳が聴こえないというのは死を意味するといっても過言ではないでしょう。
ベートーベンは1802年に「ハイリゲンシュタットの遺書」と呼ばれる手紙を甥のカールと弟のヨハンに送ったほど悩んでいました。

そんなベートーベンを救ったのがエラール製の新しいピアノです。
今までのピアノよりも音域が広くなり、より表現の幅が広がった新しいピアノを目の当たりにしたベートーベンは再び創作意欲を取り戻します。

そして新しいピアノの音域をフルに使った美麗ながらも雄大な印象を与えるピアノソナタ第21番『ワルトシュタイン』が作曲されます。
その後もベートーベンは立て続けに名曲を世に送り出していきます。

1803年から1804年はヴァイオリンソナタ第9番(クロイツェル)や交響曲第3番(英雄)が作られ、1805年には3大ピアノソナタに数えらるベートーベン中期の最高傑作と言われる『熱情』を発表します。

ピアノソナタ『熱情』については下記の記事でご紹介してますので併せてご覧ください。

ベートーベンの熱情(ピアノソナタ)を紹介するよ!【ベートーベン中期作品における最高傑作】今回はベートーベンのピアノソナタ第23番『熱情』のご紹介です。 この『熱情』という曲は32曲あるベートーベンのピアノソナタの中でも3大...

『ワルトシュタイン』はベートーベンの中期における名曲の数々をつくる皮切りになった曲と言えますね。

ベートーベンのワルトシュタインの名前の由来は?

『ワルトシュタイン』というタイトルはフェルディナント・フォン・ワルトシュタイン伯爵の名からきています。(以下、ワルトシュタイン伯爵)
ワルトシュタイン伯爵はパトロンとしてベートーベンを支えた人物です。

若き日のベートーベンに「交響曲の父」と呼ばれる当時の大物音楽家ハイドンを紹介したのも彼です。

古典派音楽を代表する音楽家同士の交流は歴史的にも興味深いものです。
ベートーベンとハイドンの逸話は下記の記事も参照してください。

古典派音楽の特徴・有名な曲・活躍した作曲家などの時代背景を知ろう!古典派音楽が主流だった頃は世界的に様々な変革があった時期でした。 そんな『変革の時代』に確立された古典派音楽とはどのような音楽だったの...

ベートーベンのワルトシュタインおすすめ動画

ベートーベンのピアノソナタ『ワルトシュタイン』の1~3楽章を萬谷衣里さんの演奏で聴いてみましょう!

ピアノソナタ「ワルトシュタイン」 第1楽章(萬谷衣里 )


冒頭は静かな始まりですが段々盛り上がってきて、盛り上がってきたと思えば緩やかに・・・。
様々な側面が垣間見える第1楽章。初っ端から壮麗さを感じさせます。

ピアノソナタ「ワルトシュタイン」 第2楽章(萬谷衣里 )


第2楽章は全体的に穏やかな曲調です。
ベートーベンのピアノソナタはどの曲においても第2楽章はあまり主張しすぎない傾向がありますね。
第2章が特に有名なのは『悲愴』くらいかな・・・。

ピアノソナタ「ワルトシュタイン」 第3楽章(萬谷衣里 )


第3楽章はクライマックスに向けて、再び壮麗な演奏に。
ベートーベンが難聴の中、新しいピアノを得てインスピレーションを爆発させて作った曲だけあり、演奏するのにはかなりの技巧が必要だとか・・・。

ベートーベンのワルトシュタインおすすめCD

1枚目はアリス=紗良・オットのアルバム『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番<ワルトシュタイン>他』のご紹介。
端正で奇を衒わない、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
『ワルトシュタイン』も素晴らしいですが日本盤だけのボーナストラック『エリーゼのために』の演奏も素敵です。

2枚目は清水和音さんのアルバム『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.2「ワルトシュタイン」「テンペスト」「告別」』。
ベートーベンのピアノソナタ集はどうしても3大ピアノソナタのセット(『月光』『悲愴』『熱情』)が多いのですが、そのどの曲も含まないのが本アルバム。
まぁ本アルバムはVol.2なので・・・。
当然ながらVol.1は3大ピアノソナタで固められているのですがwww
勿論、『ワルトシュタイン』をはじめ『テンペスト』『告別』も名曲ですよ!

そして同アルバムはAmazonプライム会員なら無料なので気軽に聴けます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
『ワルトシュタイン』は新しいピアノで作られ曲なので実験的な要素もあり、当時は前衛的で、それまでのベートーベンのピアノソナタとは、また違った側面が垣間見える曲だと思います。

以上、ベートーベンのピアノソナタ第21番『ワルトシュタイン』のご紹介でした。

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