クラシック ピアニスト

ブーニン【生い立ちから現在まで】ショパン国際ピアノコンクールで伝説となったピアニストについてご紹介

今回はスタニスラフ・ブーニンのご紹介です。
ベテランのクラシック音楽愛好家の方はご存知の方も多いと思いますが1985年ショパン国際ピアノコンクールで衝撃ともいえる演奏で優勝したピアニストです。
日本でもその模様はテレビ中継され社会現象になるほど人気でした。
まさに伝説と呼ぶに相応しい活躍です・・・。

ブーニンのショパン国際ピアノコンクールでの衝撃

スタニスラフ・ブーニン(以下、ブーニン)のピアニストとして実績はこのショパン国際ピアノコンクールが全てといっても過言ではありません。
まずはこのエピソードからご紹介したいと思います。

ブーニンが優勝したショパン国際ピアノコンクールとは

ショパン国際ピアノ・コンクールは、国際音楽コンクール世界連盟によって正式な国際コンクールとして認定されている1つであり、第1回開催(1927年)から最新の第17回開催(2015年)までピアノ演奏部門のみで開催されている。作曲家兼ピアニストであるショパンの名が冠されているだけあり、コンクールにおける課題曲はショパンの作品のみで演奏審査される規定となっている。ショパンの出生国であるポーランドにおいて、5年毎に開催される。ピアノ演奏部門のある国際コンクールとしては世界で最高峰の位置づけにあり、このコンクールにおける優勝者・入賞者は自ずと、生涯にわたって第一線で活躍する知名度と評価を世界的に得ることとなる。日本語における正式名称はフレデリック・ショパン国際ピアノ・コンクールである。
(ウキペディアより引用)

ショパン国際ピアノコンクールの詳細は上記の通りですが、ポイントを挙げると・・・。

■ショパン国際ピアノコンクールのポイント

  • コンクールの課題曲はショパンの作品のみ
  • ショパンの祖国であるポーランドで5年に1回開催される
  • ピアノ演奏部門のコンクールとしては世界最高峰に位置づけられる
  • コンクールでの優勝者・入賞者は生涯に亘って第一線で活躍できるほどの知名度と評価を得る

世界最高峰のコンクールなうえに5年に1度しか開催されないというピアニストとってはスポーツ選手のオリンピックやワールドカップ以上の夢の舞台と言って良いでしょう。

クラペン
クラペン
今までどんなピアニストが優勝してるのかな~?

■ショパン国際ピアノコンクールの優勝者

  • 第1回 (1927年) レフ・オボーリン(ソ連)
  • 第2回 (1932年) アレクサンドル・ウニンスキー(ソ連)
  • 第3回 (1937年) ヤコフ・ザーク(ソ連)
  • 第4回 (1949年) ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(ポーランド)、ベラ・ダヴィドヴィチ(ソ連)
  • 第5回 (1955年) アダム・ハラシェヴィチ(ポーランド)
  • 第6回 (1960年) マウリツィオ・ポリーニ(イタリア)
  • 第7回 (1965年) マルタ・アルゲリッチ(アルゼンチン)
  • 第8回 (1970年) ギャリック・オールソン(アメリカ)
  • 第9回 (1975年) クリスティアン・ツィメルマン(ポーランド)
  • 第10回 (1980年) ダン・タイ・ソン(ベトナム)
  • 第11回 (1985年) スタニスラフ・ブーニン(ソ連)
  • 第12回 (1990年) 該当者なし
  • 第13回 (1995年) 該当者なし
  • 第14回 (2000年) ユンディ・リ(中国)
  • 第15回 (2005年) ラファウ・ブレハッチ(ポーランド)
  • 第16回 (2010年) ユリアンナ・アヴデーエワ(ロシア)
  • 第17回 (2015年) チョ・ソンジン(韓国)
クラペン
クラペン
ブーニンは1985年大会で1位をとったんだね!

ブーニンが優勝した第11回ショパン国際ピアノコンクールについて

ワルツ第4番「華麗なるワルツ」 ヘ長調 Op.34

ポロネーズ 第6番 「英雄」 変イ長調 作品53

 

1985年第11回ショパン国際ピアノコンクールは19歳のブーニンの独壇場。
1位以外にも「協奏曲賞」及び「ポロネーズ賞」までも独占してしまいました。
上の動画は両方とも同コンクールで演奏されたものです。

クラシック音楽入門者の方はピアノ演奏の技術的なことはわからないかも知れませんが、感覚的に聴いても「何か違う!」と感じていただけると思います。
特に「英雄ポロネーズ」はYouTubeで検索すると他のピアニストが演奏する動画がたくさん出てくるので聴き比べて見ていただきたいのですが・・・。

ブーニンの演奏が他のピアニストに比べてキレッキレの演奏であることがわかると思います。ある意味クセのある弾き方なので好き嫌いはあるかも知れませんが、当時の審査員及びブーニンの演奏を聴いた殆どの人がこの演奏に衝撃を受けることになります。

ワルツ第4番「華麗なるワルツ」 ヘ長調 Op.34の演奏についても本来であれば曲目の間で拍手をしないコンクールなのですが、あまりの衝撃に観客が思わず拍手をしてしまっています。(上の動画の2:00くらいの時)

日本でもNHKで特番が組まれ、同コンクールが放送されたことから日本でも社会現象になるほどブーニン人気が過熱します。

こちらはショパン国際ピアノコンクールでのブーニンの演奏を収録したアルバムです。
興味が湧いた方は是非、聴いてみてください!

ブーニンのショパン国際ピアノコンクール以前について

ブーニンのショパン国際ピアノコンクール以前の経歴について書いていきます。

ブーニンのプロフィール

本名  :スタニスラフ・スタニスラヴォヴィチ・ブーニン
出身地 :旧ソビエト連邦
生年月日:1966年9月25日(52歳)
主な実績:ショパン国際ピアノコンクール 優勝

筋金入りの音楽一家に生まれる

1966年、祖父は多くのピアニストを育てた名教授、ゲンリッヒ・ネイガウス氏で両親もピアニストという筋金入りの音楽一家で生まれたブーニン。
遠い祖先にはポーランドの偉大な作曲家、カロル・ シマノフスキもいたようです。

特にブーニンが影響を受けたのが母親。
ブーニンの母親はモスクワ音楽院付属中央音楽学校の名ピアノ教師だったようで子どもの頃から母親にピアノの英才教育を受けていたようです。

1983年(ショパン国際ピアノコンクールの2年前)にはパリのロン=ティボー国際コンクールで優勝してます。
その後はモスクワ国立交響楽団のソリストとしても活躍。
この時ブーニンは17歳でモスクワ音楽院附属中央音楽学校在学中でした。

受けた教育も超エリートコース

音楽一家の家系に生まれ、子どもの頃から音楽を覚えるには最高の環境にいたブーニンですが、学校での講師にも非常に恵まれました。

モスクワ音楽院付属中央音楽学校では名教師エレーナ・リヒテル氏と出会い、ピアノの腕を磨きます。
そしてモスクワ音楽院に進学後はセルゲイ・ドレンスキー教授に師事します。
セルゲイ・ドレンスキー氏はこの頃、既に直で生徒を取ることをしてませんでしたがブーニンは例外だったそうです・・・。

血筋も良く最高の教育を受けたブーニンはまさにエリート中のエリート。
そして1985年、ショパン国際ピアノコンクールで世界を震撼させることになるのです。

ブーニンの他にもショパン国際ピアノコンクールで活躍したピアニストの紹介記事もありますので合わせてご覧ください。

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ショパン国際ピアノコンクール後のブーニン

クラペン
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ショパンコンクール後のブーニンはどうなったの?

上項目のショパン国際ピアノコンクールのポイントの箇所で「コンクールでの優勝者・入賞者は生涯に亘って第一線で活躍できるほどの知名度と評価を得る」と書きました。
19歳にしてショパン国際ピアノコンクールを制したブーニンのその後はどうなったのでしょう?

ショパンコンクール後の主な活動

ショパンコンクール後のブーニンの音楽活動を見ていきましょう。

■ショパンコンクール後の主な活動

  • 1986年:来日公演を行い、日本でブーニンフィーバーが起こる
  • 1987年:ミュンヘン・ピアノの夏音楽祭デビュー
  • 1988年:ドイツに移住。ヨーロッパで音楽活動を行う
  • 1988年:東芝EMIと専属契約(10枚以上のCDを録音)
  • 1990年:日本ゴールドディスク賞を獲得

そう、実はブーニンのピークは1990年までと言われています・・・。
1990年以降は日本・ヨーロッパともにメジャーレーベルでの録音はなく、現在は日本に住んでいるようです。

もちろん、今のブーニンが落ちぶれているとか、仕事がなく生活に困っているとかそう言う訳ではありません。
2008年には日本デビュー20周年記念ツアーを全国で開催、2009年ワルシャワ国立フィルハーモニーとの日本公演もショパンのピアノ協奏曲第1番を共演、その演奏が録音されEMIミュージック・ジャパンからアルバムが発売するなど日本でも世界でも活躍されていることは間違いありません。
2010年には徹子の部屋にも出てますwww

ただショパン国際ピアノコンクールで伝説となったピアニストとしては物足りない活躍といったところでしょうか・・・。

ブーニンの現在は

2017~2018年でブーニンについての記事ですが

彼が所有するグランドピアノ「ユリウス・ブリュートナー」は、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世がロシア最後の皇帝ニコライ2世の妃に贈った品かもしれない
(AERAより引用)

 

経過良好! 世界的ピアニスト「S・ブーニン」都内でリハビリ生活を送る
(livedoorニュースより引用)

こんな感じで演奏活動についての記事は見当たりませんでした・・・。
AERAの記事では

彼は、演奏活動に潤滑油を差すべく、ただいま夢のピアノと共に充電中である。

と書いてましたし2018年の秋ごろのlivedoorニュースの記事(現在は削除されてます)ではリハビリ生活と紹介されてましたので近年は少し演奏活動を休止しているのかも知れません。
ゆっくり休んでいただき、また復活していただきたいものです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ブーニンは若くしてピークを迎えた早熟の天才といったところでしょうか。

今でも現役で活躍はされているのでしょうが、歴史的に重要なピアニストとして外されている感がありショパン国際ピアノコンクール覇者としては少し寂しいですね・・・。
ただ少なくとも今回、動画でも紹介した同コンクールの演奏は聴く価値があると思います!

以上、「ブーニン【ショパン国際ピアノコンクールで伝説となったピアニスト】」でした。

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