クラシック音楽の有名な曲

ドビュッシーの海を紹介するよ【北斎の絵とも関連性がある特徴的な交響詩】

ドビュッシーの交響詩『海』についてご紹介します。
この『海』という曲はドビュッシーの数ある名曲の中でもひと際人気が高いです。
特に日本人にとってはあの浮世絵がスコアの表紙に使われるなど親しみも持てる曲でもあります。
しかし、発表当初、評判があんまりだったのは何故でしょうか・・・。
今回はドビュッシーの交響詩『海』のエピソード・おすすめ動画・おすすめCDについて書いていきます!

ドビュッシーの海について

ドビュッシー
ドビュッシー
私は北斎の作品は好きだよ

ドビュッシーの海の構成について

ドビュッシーの『海』はジャンルでいうと交響詩となります。
交響詩は複数の楽章を持たないことが多いのですがドビュッシーの『海』は第3楽章からなります。

■海の構成

  1. 第1楽章「海上の夜明けから真昼まで」
  2. 第2楽章「波の戯れ」
  3. 第3楽章「風と海との対話」

『海』という標題こそありますが音楽の構成に重きを置いている作品という点では交響曲に似ており、特に当時のフランスの作曲家が書いた交響曲に共通する部分があります。

しかし、ドビュッシーの『海』はその曲の構成において従来にない斬新なものでした。
動機や主題が相互に関係を持ちながら螺旋を描くような「開かれた形式」は今までの直線的な繋がりのみの構成とは一線を画し、後の音楽研究家たちを唸らせました。

しかしこうしたドビュッシーの斬新な試みは当時の聴衆や批評家にはさほど評価されず単に「海を描写した交響詩」程度の認識でした。

当時あまり評価されなかったのは他にも事情はあるのですが・・・。

女癖のせいで評価を落とした?

天才肌のドビュッシーは女性にモテたようですが、色々問題があったそうです。
女性にモテたといってもリストのようなアイドル的な人気ではなく、才能や価値観などで女性を落とすタイプで真面目な女性にとことん尽くさせて、別れる時は簡単に捨てる・・・。
そう、女性を不幸にするタイプの男ですねw

女性遍歴も18歳の時に32歳の人妻と不倫(8年間続く)から始まります。
最初こら10歳以上も年上の女性と不倫ですからね・・・。
続いては27歳の時に付き合っていた女性。
この女性は10年も付き合いドビュッシーに献身的に尽くしましたが、ドビュッシーに別に好きな女性ができるとあっさり捨てられてしまいます。
捨てられた女性は自殺未遂を起こすまで追い詰められてドビュッシーのもとから去りました。・・・。

ドビュッシーは結婚してからもピアノの教え子の母と不倫関係になります。
そのことを知った当時の奥さんが自殺未遂を図ります・・・。

そう、ドビュッシーは生涯に二人の女性を自殺未遂まで追い込んでるんですね~。
そして『海』が発表された時期がちょうど二人目の自殺未遂の時期と重なるのです。

この時期は『海』の評価云々よりドビュッシー自身の評価が落ちていた訳です。

着想はジャポニズム?

葛飾北斎の浮世絵に着想を得た?

ドビュッシーの『海』の初版のオーケストラスコアの表紙は日本の画家である葛飾北斎の『冨嶽三十六景』の1つ「神奈川沖浪裏」が使用されています。
1850年頃からフランスを中心としたヨーロッパでは日本美術、特に浮世絵が注目され、多くの西洋の芸術家たちに影響を与えました。
ドビュッシーの『海』が作曲されたのは1903~1905年頃なので、まだジャポニズムの影響か大きかった頃でしょうか。
実際にドビュッシーの『海』は「葛飾北斎の浮世絵から着想を得た」という説もありますが確固たる根拠はないそうです・・・。

当時の小説から着想を得た?

1893年に発表されたカミーユ・モクレールの小説から着想を得たという説もあります。
その根拠としては

  1. 完成間際までカミーユ・モクレールの小説と全く同名の「サンギネール諸島付近の美しい海」という副題がついていた
  2. ドビュッシーはカミーユ・モクレールと面識があった
  3. 着想を得たとされる小説が掲載された雑誌をドビュッシーは購読していた

以上が挙げられます。

だたやはり確固たる根拠まではなさそうです。

『海』についてはドビュッシー自身が曲について、そこまで多く語っていないこともあり、謎も多いです・・・。

ドビュッシーの海のおすすめ動画

ドビュッシー
ドビュッシー
各楽器の音色が一つとなって海となる・・・。

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(カラヤン指揮)


何とも壮大で心地の良い、『海』を連想させる演奏ですね。
さすがカラヤン指揮、役者が違います!

ルツェルン祝祭管弦楽団(クラウディオ・アバド)


クラウディオ・アバド指揮の『海』もおすすめです。
細やかな各楽器の役割を一つにまとめて壮大な『海』を表現する曲なので指揮者の腕が問わるのですが、クラウディオ・アバドの指揮は素晴らしいの一言です!

ドビュッシーの海おすすめCD

ドビュッシー
ドビュッシー
世界のそうそうたる管弦楽団は私の曲を演奏しているよ

ドビュッシー:交響詩《海》、牧神の午後への前奏曲/ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、他

動画コーナーでも紹介しましたが、カラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のアルバムです。
カラヤンの晩年の作品ですが、故にベルリンフィルとの息はばっちりで盤石の演奏を堪能できる1枚です。

ベルリオーズ:幻想交響曲、ドビュッシー:交響詩「海」

ドビュッシーの母国であるフランスのパリ管弦楽団の演奏。
緩急、強弱織り交ぜた個性の強い『海』の演奏が堪能できます。
ライブ音源なので全体のバランスはさほど期待できませんがその分、スリルといいますがワクワクするような『海』が愉しめます。

ドビュッシー:海、牧神の午後への前奏曲、夜想曲、他

フランス音楽を得意とする巨匠アンセルメとスイス・ロマンド管弦楽団でお送りする1枚。
知的で上品でおおらかで・・・。
かつ盛り上げるところはしっかり盛り上げる演奏は見事です!

まとめ

ジャポニズムの影響があるかも知れない、ドビュッシーの『海』は日本人の我々にとっても親近感がありますね。
仮に作品自体の着想に葛飾北斎の浮世絵が関係なくとも表紙に使われたくらいなのでドビュッシーは日本の美術に関心があったことは間違いないところでしょう。
ドビュッシーの作った曲は斬新だけど親しみやすい旋律にちゃんとなってるので本当にセンスの塊だと思います!

以上「ドビュッシーの海を紹介するよ【北斎の絵とも関連性がある特徴的な交響詩】」でした。

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