クラシック音楽の歴史

ロマン派音楽の特徴・有名な曲・活躍した作曲家などの歴史を知ろう!

今回はロマン派と言われる時代の音楽についてご紹介したいと思います。
楽聖ベートーベンがロマン派の幕開けをしたと言われますが・・・。
このロマン派の音楽にはどのような特徴があり、どのような作曲家がどんな曲を作っていた時代なのでしょうか?

ロマン派音楽とはいつ頃の音楽のこと?

ロマン派音楽が主流だったのは1820~1850年頃。
この頃の西洋は以前の古典派音楽の時代と比べて平穏な時代でした。

ロマン派音楽の「ロマン」というのは一見、「ロマンティックな音楽」という風に解釈してしまいますが、必ずしもそうではなく古典派音楽に比べて「より大衆的な音楽」「より自由な音楽」という意味になります。

過去のバロック音楽、古典派音楽についても記事にしてますので併せてご覧ください。

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ロマン派音楽の特徴は?


ロマン派音楽にはどのような特徴あったか、また、以前の時代の音楽に比べてどのような変革があったのかを見ていきましょう。

一般家庭にも楽器が普及し音楽は身近なものに

ピアノとロマン派音楽が幸せを感じさせるキーワードに

ロマン派音楽が主流の時代はヨーロッパの歴史的に見ても平穏な時期。
一般家庭にもピアノが普及しはじめて「聴いて楽しむ」から「自らも演奏して楽しむ」時代になりました。

ショパン
ショパン
親しみやすい ピアノ小品や連弾曲が人気だったよ!

当時の一般家庭においては「ピアノを置けるという金銭的にも恵まれた幸せ」「ピアノを自ら奏でて音楽を身近に楽しめる幸せ」という2重の意味でピアノとロマン派音楽は幸せを感じさせるキーワードみたいなものでした。

ロマン派時代の最高峰のピアニスト、ショパンのピアノ曲をまとめた記事もありますので是非、ご覧ください。

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ピアノ小品とヴィルトゥオーソの人気

ロマン派音楽の時代は一般家庭で身近に音楽が楽しめることができるようになったことから親しみやすいピアノ小品の曲が人気でした。
さらにサロンなどの演奏会ではヴィルトゥオーソと呼ばれる超技巧派の音楽家の演奏が熱狂的に支持されました。
代表的な音楽家はパガニーニやリストです。

リスト
リスト
今でいうロックスターのようなものかな?

彼らのハイレベルな演奏は楽器を演奏しはじめた人々にとって憧れの存在になったことは想像に難しくありません。

ロマン派を代表するヴィストリオーゾ、リストのピアノ曲を紹介している記事もありますので合わせてご覧ください。

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音楽雑誌の普及と音楽の歴史の見直し

音楽雑誌と音楽批評家の活躍

シューマン
シューマン
この頃は多くの音楽批評家が活躍したよ

19世紀に入ると音楽雑誌が普及しはじめ、さらには専門誌ばかりでなく一般誌においても音楽に関する情報を多く取り扱うようになりました。
このような時代背景からロマン派時代には多くの音楽批評家が活躍しました。

その第一人者が作曲家としても有名なシューマンです。
彼は自ら『音楽新報』という雑誌を創刊し、当時の若手音楽家の支援をしていました。

音楽の歴史の見直し

J・S・バッハ
J・S・バッハ
やっと私が再評価されました

音楽は時代とともに進化していきましたが、ロマン派以前は過去の音楽を振り返ることをあまりしませんでしたが・・・。
ロマン派が主流の19世紀頃には古い音楽について関心が高まってきました。

特に今では「音楽の父」と呼ばれるバッハについての研究が盛んに行われ、特にバッハの声楽作品に注目が集まりました。
またメンデルスゾーンの指揮でのバッハの曲の蘇演が大きな話題になりました。
『マタイの受難曲』が特に有名。

19世紀は伝記が多く書かれた時代でもあり、ベートーベンが神格化されたのもこの時期です。

オペラ人気・リートの確立

各地でのオペラの発展

19世紀前半頃、イタリアではロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニといった作曲家が数多くのオペラを作曲します

7月王政期と呼ばれる時代のパリでもオペラは大いに盛り上がりました。
取り分け裕福な貴族が楽しんだのがグランドオペラが主流で機械仕掛けやバレエ、合唱などが加わり贅沢な舞台が上演されました。

ドイツでは民話や民謡の要素を強め独自に発展したオペラが人気を博しました。
これをドイツ・ロマン主義オペラといい、ジングシュビール、ウェーバーが第一人者です。

ロマン派時代のオペラ作曲家について紹介記事もありますので合わせてご覧ください。

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シューベルトがリートを確立

ドイツで民話や民謡が影響を与えたのはオペラだけではなく、芸術歌曲が確立するきっかけにもなります。
芸術歌曲はドイツ語でリートと呼び、そのジャンルを確立したのがシューベルトです。

シューベルトの音楽は生前にはあまり評価されませんでしたが、後にメンデルスゾーンやシューマンによって見直されます。

ロマン派音楽の代表的な作曲家と有名な曲

ロマン派音楽を代表する作曲家と有名な曲をみていきます。
この当時、活躍した音楽家はシューベルト、シューマン、メンデルスゾーン、ショパン、リスト、ベルリオーズ、ブラームス・・・。
と多くいますので今回はシューベルト、シューマン、メンデルスゾーンをご紹介します。

シューベルト(魔王)

シューベルト
シューベルト
音楽家として売れなかったけど、良い友に恵まれました

シューベルトは『歌曲王』と呼ばれ多くの名曲を残しましたが、その生涯は短く生前は音楽家としてあまり評価されませんでした・・・。

環境に恵まれた少年時代

シューベルトは1797年、ウィーン近郊で生まれます。
小さな学校を経営している家庭に生まれ、父はシューベルトを将来、教員にしたかったようです。
父が音楽好きだったことからシューベルトは子どもの頃から音楽を学べる環境にあり、すくすくと音楽の才能を伸ばしていきます。

シューベルトは全寮制の学校に入学した際も一般教養以外に音楽の専門教育を受け、その時に教師のアントニオ・サリエリにイタリア式の歌曲をの作曲について学びました。
それが後のリート(芸術歌曲)の確立の基盤となります。

生前は作曲家として成功しなかった

シューベルトは父に半ば強引に教員にさせられ、趣味として音楽活動を行っていました。
しかしどうしても音楽家の道を諦められないシューベルトは音楽家としての道を模索しますがなかなか上手くいきません・・・。

そんな中、友人には恵まれます。
お金のないシューベルトを自宅に住まわしたり、中には金持ちの友人もいてシューベルトのために演奏会を開いたり・・・。
友人たちのお陰でなんとか音楽家として暮らしていけましたが、生前は音楽家として脚光を浴びることはありませんでした。

憧れのベートーベンの隣で

シューベルトは交響曲第5番『運命』を聴いてからというもの同じ都市に住むベートーベンに憧れていました。
1822年にシューベルトは一度だけ憧れのベートーベンと対面しています。
その時、ベートーベンはシューベルトの才能を認めたみたいですがそれ以上の進展はなかったようです。
1827年にベートーベンが亡くなると、それから1年も経たないうちにシューベルトも亡くなります。まるで後を追うかのように・・・。

友人たちはシューベルトの気持ちを汲んでベートーベンの隣に墓を建てました。
シューベルトは本当に良い友人に恵まれましたね。

シューベルトのおすすめ曲

シューベルトは「歌曲の王」と呼ばれるだけあり、多くも歌曲を残してますがその中でも有名なのが『魔王』。
きっとあなたも中学生の時、音楽の授業で習ったはず。
そして、あまりのインパクトにネタにした人も多いはずwww
今、改めて聴くと名曲ですね・・・。

シューマン(春)

シューマン
シューマン
大物音楽家同士のカップルは歴史的に見ても私とクララが最初

優れた作曲家であり音楽批評家でもあったシューマン。
そして奥さんも有名ピアニストのクララ・シューマンという逸話には事欠かないロマン派を代表する音楽家です。

文学少年だったシューマン

シューマンは1810年、ドイツ生まれ。
父は出版社を経営してました。
当時の裕福な家庭は音楽を嗜むのが一般的で出版社を経営する家庭に生まれたシューマンも子どもの頃から音楽に親しみを持てる環境で育ちましたが、どちらかというと文学に興味があったようです。
出版社の家庭で生まれたのですから当然ですかねwww

クララとの出会い・作曲・執筆活動

シューマンは当初は法律家を目指してましたが、大学時代に音楽に夢中になっていきます。
大学で師事した教授も音楽愛好家でバッハなどの昔の音楽を広める活動をしており、シューマンも影響を受けます。
法律家を目指して入った大学で音楽に目覚めるなって人生、何が起きるかわかりませんね。

シューマンはピアニストになるために高名なピアノ教師フリードリヒ・ヴィークの弟子になります。そこで天才ピアニスト、クララと出会います。

シューマンはピアニストとしては大成しませんでしたが、ここで将来の妻と出会う訳です。
練習のし過ぎで手を痛めたシューマンはピアニストの道は諦めて作曲家の道を目指し、自ら「ライプツィヒ音楽新報」という雑誌を編集・発行したり執筆活動も始めます。

シューマンと結婚したクララについての紹介記事もありますので是非、ご覧ください。

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音楽に文学的要素を取れ入れたシューマン

ロマン派時代以前の曲も稀にタイトルがつくことがありましたが、どちらかというと「音楽にへんな印象を与えたくない」とう理由から積極的にはタイトルをつけていませんでした。

しかしシューマンは自ら作曲したものには積極的にタイトルをつけていきました。
曲にタイトルをつけることによって聴き手に曲のイメージを連想させるためです。
今でこそ曲にタイトルがつくのは当然ですが、歴史的に見るとロマン派時代から曲にタイトルをつけることが主流になってきつつあるって感じです。

シューマンは出版社の家庭で生まれた文学少年で自らも執筆活動を行うなど文学にも精通していたので文学から得たインスピレーションで音楽を創ることもあったようです。

シューマンのおすすめ曲

交響曲第1番「春」をご紹介します。
この曲は詩人ベットガーの作品の「谷間には春が萌え立っている」という文章を読んだ瞬間のインスピレーションで創った曲と言われています。

シューマンのおすすめ曲をまとめた記事もありますので是非、ご覧ください。

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メンデルスゾーン(ヴァイオリン協奏曲)

少年時代に文豪ゲーテに「音楽の奇跡」と称えられ、バッハの孫弟子にあたるツェルターに師事したのがきっかけで早くからバッハの存在を知り『マタイの受難曲』を蘇演したことはあまり有名です。

メンデルスゾーン
メンデルスゾーン
自分で曲も作ったし、バッハの再評価に大きく貢献しました

子どもの頃から音楽以外も最高の環境で教育を受ける

メンデルスゾーンは1809年、祖父はユダヤ人の哲学家、父は銀行家という非常に裕福な家庭に生まれました。
子どもの頃から当時最高レベルの教師陣のもとで音楽を学び、すくすくと吸収していきます。10歳になる頃にはバッハの孫弟子、ツェルターから音楽理論を学びます。
このことがきっかけで今まで忘れ去られていたバッハが再び、音楽史上に顔を出す訳です。

また音楽以外にも語学、乗馬、美術など最高を教育を受けるなど少年時代は何一つ不自由することなく順調い成長していきます。

マタイの受難曲の蘇演が意味すること

『マタイの受難曲』を蘇演が成功したことでバッハが再認識されたことはいうまでもありませんが・・・。
今まではその時代において名曲が生まれてその時代の人々に評価されたり人気だったりすることはあっても、その「過去の名曲」を演奏するという概念がありませんでした。

この時期から過去の音楽を演奏・発掘するという概念が生まれ、生前は評価されなかったシューベルトもメンデルスゾーン、シューマンの手によって発掘され、やっと評価されることになります。

作曲家としても名曲を残すも・・・

メンデルスゾーンはバッハの蘇演だけが有名ではなく、『ヴァイオリン協奏曲』『夏の夜の夢』など自らの作曲でも多くの名曲を残してます。

彼はユダヤ系であったために何かとやりにくいところもあったようですが、それでも生前はドイツ音楽界における実績・影響力は強く、最後まで順調に音楽活動を全うしたと言えるでしょう。

ただその人生は38年で短すぎるものでした・・・。

メンデルスゾーンのおすすめ曲

メンデルスゾーンの代表曲でもある『ヴァイオリン協奏曲』を日本を代表するヴァイオリニスト諏訪内 晶子さんの圧巻の演奏でご堪能ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ロマン派時代は音楽の概念がどんどん現代に近づいてきて、そして過去の音楽の再評価が進んだ時代です。
今回はほんの一部になりましたがロマン派時代の特徴や名曲、音楽家をご紹介させていただきました。

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