リスト有名ピアノ曲

リストの巡礼の年を紹介するよ【全曲目紹介・おすすめCD・おすすめ動画など】

今回はリストの『巡礼の年』のご紹介です。
非常に長い期間を要して作られた曲集のようですが・・・。
どんな曲が収められているのでしょう? どんな特徴があるのでしょうか?
『巡礼の年』のエピソードやおすすめ動画・おすすめCDを紹介していきたいと思います。

リストの巡礼の年について

リスト
リスト
私自身が訪れた地のイメージや経験を曲集にしたんだ

『巡礼の年』はリストのピアノ独奏曲集です。
リストが20~60代の間に訪れた地域のイメージや経験などを曲に書き留め、曲集にしたものです。
音楽家として活躍した期間が長かったリストですから時期により音楽性は様々。
若かりし時はヴィルトゥオーゾと呼ばれるほど超絶技巧を駆使した演奏を披露し、晩年は出家して宗教音楽に傾倒しました。
『巡礼の年』は20~60代の間の曲を集められているので、その時代のリストの傾倒していた音楽性がわかるので興味深いです。

リストの巡礼の全曲目

クラペン
クラペン
リストの巡礼の年の全曲目を紹介するよ!

第1年≪スイス≫

1835~36年、当時リストの恋人だったマリー・ダグー伯爵夫人とスイスに訪れた時のイメージを曲しています。
一番有名なのは4番目の『泉のほとりで』。
レベルの高い技巧を要する曲ですが機械的な演奏に終始する訳ではなく、歌心溢れる秀逸な曲となってます。

最後の『ジュネーヴの鐘』は恋人マリーとの間に生まれた長女に捧げた曲。
穏やかで幸福感に満ちあふれてます。

  1. S160 ウィリアム・テルの聖堂
  2. S160 ワレンシュタットの湖で
  3. S160 田園曲
  4. S160 泉のほとりで
  5. S160 夕立
  6. S160 オーベルマンの谷
  7. S160 牧歌
  8. S160 ノスタルジア(ル・マル・デュ・ペイ)
  9. S160 ジュネーヴの鐘

第2年≪イタリア≫≪ヴェネツィアとナポリ≫

1838~1858年という出版されるまで非常に長い期間を要しました。
しかし、第3曲意外は1839年頃には出来上がっていたとか・・・。
なので制作期間は第1年にスイスと同様で正味1~2年くらいの様です。
こちらも当時の恋人マリー・ダグー伯爵夫人とともにイタリアに行った時の印象がベースとなって作られた曲集となります。
8~10曲目は≪ヴェネツィアとナポリ≫とタイトルがつく補遺作品の位置づけです。
これは1861年に補遺する形で出版され、リストはこの3曲については連続して演奏するように指示しています。

第2年で特に有名なのが『ダンテを読んで』。
ダンテの『神曲』の「地獄篇」の情景をイメージした書いた曲なのですが、ピアノの演奏で地獄を連想させるのってどんな感じなのでしょう・・・。
下項目のおすすめ動画コーナーで視聴できるので是非、聴いてみてください!

  1. S161 婚礼
  2. S161 物思いに沈む人
  3. S161 サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ
  4. S161 ペトラルカのソネット 第47番
  5. S161 ペトラルカのソネット 第104番
  6. S161 ペトラルカのソネット 第123番
  7. S161 ダンテを読んで(ソナタ風幻想曲)
  8. S162 ≪巡礼の年≫第2年補遺 ゴンドラを漕ぐ女
  9. S162 ≪巡礼の年≫第2年補遺 カンツォーネ
  10. S162 ≪巡礼の年≫第2年補遺 タランテラ

第3年

第3年が出版されたのは1883年。
第2年の補遺が出版されたのが1861年なので20年以上も空いてしまいました。
しかも第2年までの曲についてはほとんどが1839年くらいまでには出来上がったいたことを考えると40年くらいの隔たりがあります。
そう考えると『巡礼の年』のことを「リストが20~40代の間で作られた曲集」と紹介しましたが、実際は若い頃と晩年の作品に偏っている印象ですね~。

晩年のリストは宗教音楽に傾倒しているので第3年はその色が強く出ている作品が多いです。
特に有名なのは『エステ荘の噴水』。
晩年のリストの曲としては煌びやか印象で後のフランス印象主義音楽に大きな影響を与えました。
ラヴェルやドビュッシーがこのリストの『エステ荘の噴水』に影響を受けているとされています。

  1. S163 アンジェルス!守護天使への祈
  2. S163 エステ荘の糸杉に 第1番<悲歌>
  3. S163 エステ荘の糸杉に 第2番<悲歌>
  4. S163 エステ荘の噴水
  5. S163 哀れならずや〔スント・ラクリメ・レールム〕(ハンガリーの旋法による)
  6. S163 葬送行進曲
  7. S163 心を高めよ〔スルスム・コルダ〕

村上春樹の小説のテーマ曲?

人気作家、村上春樹さんの小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。
タイトルに「巡礼の年」と入ってますね。
村上春樹さんはリストの『巡礼の年』を意識していることは間違いなく、作品の重要な場面で何度もリストの『巡礼の年』が流れます。

ちなみに小説の中で登場する曲は第1年:スイスから『ノスタルジア(ル・マル・デュ・ペイ)』と第2年:イタリアから『ペトラルカのソネット』。
リストの『巡礼の年』は本小説のテーマ曲・・・。
って訳ではありませんが、BGMとして曲を流しながら読むと小説の世界観にどっぷり浸れるかも知れません。

リストの巡礼の年おすすめ動画

クラペン
クラペン
リストの巡礼の年から特に有名な曲をピックアップ!

第1年《スイス》 S160: 泉のほとりで

レベルの高い技巧を要する曲ですが非常に華麗でメロディアスな曲調です。
若い頃の自信に溢れるリストが作曲するに相応しい美麗な作品です。

第2年《イタリア》 S161: ダンテを読んで(ソナタ風幻想曲)

ダンデの新曲の地獄篇の情景を曲にした『ダンデを読んで』の演奏。
皆さんは地獄の情景が浮かびましたかwww
演奏はショパン国際ピアノコンクールの優勝者でもあるユリアンナ・アヴデーエワさんです。

第3年 S163: エステ荘の噴水

冒頭からキラキラ感が半端ないですねwww
巧みなアルペジオで水の流れを表現し噴水を思わせる演奏はさすがですね!
でもどこか寂し気な印象もする曲です~。

リストの巡礼の年おすすめCD

リスト:《巡礼の年》全曲(ラザール・ベルマン)

上項目で紹介した村上春樹さんの小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』でもラザール・ベルマンの演奏が登場します。
全曲目入ってるCDですのでリストの『巡礼の年』に浸るには最適の1枚。
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リスト巡礼(長富彩)

実力派女性ピアニスト、長富彩さんのアルバム『リスト巡礼』。
こちらはタイトルに『巡礼』とついてますが全曲集ではありません。
リストの代表曲ともいえる『ラ・カンパネラ』や『愛の夢』第3番なども収録されており、リストの曲を幅広く聴きたい人におすすめ。
長富彩さんは非常に美しく表現豊かな演奏をされるピアニストですがリストは特に素晴らしいです。

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長富彩さんの紹介記事もありますので合わせてご覧ください。

長富彩を紹介するよ!【実力派女性ピアニスト】感受性豊かな演奏で心を揺さぶる今回は実力派女性ピアニスト、長富彩さんについてご紹介します。 メディアに露出が多い訳でなく、国際的コンクールで優秀な成績をおさめたピア...

まとめ

いかがでしたでしょうか。
リストは音楽家の中では長生きした部類に入ります。
自ずと音楽家としての活動も長くなる訳でその中で作風も時期により変わってきます。

『巡礼の年』はリストの作風の変化を愉しめる曲集でもありますので、リストを好きになったら是非、聴いていただきたい作品です。

以上、『リストの巡礼の年を紹介するよ【全曲目紹介・おすすめCD・おすすめ動画など】』でした。

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