アニメ『ピアノの森』第1話の感想・あらすじや実際に流れた曲について解説していきます。
アニメの中で演奏された曲を深く知っていただくことでクラシック音楽を好きになるきっかけになればな~と思います。
感想・あらすじはネタバレを含みますのでご注意ください。
※ネタバレを見たくない人は目次から「ピアノの森【アニメ版】で実際演奏された曲」まで飛んでね!
第1話で演奏された曲は『エチュード作品10-1:ショパン』と『茶色の小瓶』です。
Contents
ピアノの森【アニメ版】で演奏を担当している豪華ピアニストたち
漫画だと音が聴こえてきませんがアニメなら勿論、ピアノの演奏シーンではちゃんと音がありますw
才能豊かなピアニストの物語ですから登場人物のピアノ演奏を担当するピアニストも気になりますよね・・・。
ピアノの森【アニメ版】でピアノ演奏を担当しているピアニストについて紹介した記事がありますので合わせてご覧ください!

ピアノの森【アニメ版】第1話あらすじ・感想(ネタバレあり)
冒頭は大人になった主人公の一ノ瀬海がショパンコンクールに出場しているシーン。
舞台は日本のとある田舎町
特に「日本のどこ」という具体的な設定はないようです。ただ都会ではなく森などの自然が豊かな田舎町であること、そして森の端(もりのはた)という歓楽街(風俗街)が存在するという設定になっています。
二人のピアノ少年の出会い
父がピアニストで自身も4歳の頃からピアノの英才教育を受けている雨宮修平(以下、修平)が転校してくるシーンから物語が始まります。
修平は都会から田舎に引っ越してきた「お坊ちゃま」という印象ですぐに小学校のいじめっ子グループに目を付けれらてしまいます。
主人公の一ノ瀬海(以下、カイ)は女の子のようなきれいな顔立ちの少年。
しかし、いじめっ子グループにも物怖じしない気の強い少年で自分の母が森の端(もりのはた)で働いていることでからかわれると激高し喧嘩を仕掛けていくようなところがあります。(しかし大体、喧嘩は負けているような感じです・・・)
転校早々、音楽室で修平がいじめっ子グループに絡まれているところをカイが横やりを入れて、結果的に修平を助ける形になります。
しかしカイはいじめっ子グループにやられてピアノの下で泣いてしまいます・・・。
それを見かねた音楽教師も阿字野壮介(以下、阿字野)がピアノで『茶色の小瓶』を演奏し、カイを慰めます。
しかし、カイは阿字野の演奏を「下手くそ!」と言い放ちます。
授業で聴いた時の演奏との違い(今回間違えた箇所)を阿字野に的確に指摘します。
唖然とする阿字野・・・。
森のピアノ
小学校の近くの森にピアノが捨てられていて、夜になると壊れているのに音が鳴る・・・。
いじめっ子グループは転校してきたばかりの修平に目を付け、「森のピアノを弾いてこい」と命令します。
そのカイは「森のピアノは俺のピアノだ!」と言い放ち、音はちゃんと鳴ると断言します。
いじめっ子グループのせいで学校に行く気にならない修平をカイが森の中のピアノの場所に誘います。
森の中のピアノを見た修平はテンションが上がり、演奏を試みますが音が出ない・・・。
しかし、カイが弾くとちゃんと音が鳴ります。
またカイは先日、いじめっ子たちと喧嘩になった後に音楽教師の阿字野が演奏した『茶色の小瓶』を一回聴いただけでしっかりと演奏を覚え「森のピアノ」で再現して修平を驚かせます。
カイって一体何者??
後日、修平の家に遊びに行った時、修平の自宅にあったピアノを演奏するのですが、鳴り過ぎて大きな音しか出ません・・・。
どうやらカイは森にあるピアノで独学で演奏を覚えたようで「森のピアノ」は演奏できても普通のピアノではちゃんと演奏できない様子。
音楽教師、阿字野の正体は!?
修平の家に遊びに行った際に、ふとした会話の中に音楽教師の阿字野の名前が出ます。
阿字野の名前を聞いた修平の母は・・・。
修平の母「まさか阿字野壮介!?」
修平の母の話では阿字野はかつて日本の主要音楽コンクールは全て制覇し、世界的に活躍する名ピアニストだったそうです。
しかし、不幸な交通事故により婚約者を失い、自らの左手にも後遺症が残るほどの傷を負います・・・。
選ばれた手
「森のピアノ」はかつて阿字野のピアノだったようです。
あの交通事故でピアニストとしての道を断たれた時に森に捨ててしまいました・・・。
そしてそのピアノが壊れていて「鳴らない」ことは阿字野は知っているのでカイがそのピアノで普通に演奏できるということを修平から聞いた時は動揺を隠せませんでした。
実際にカイが演奏しているところを見たくて夜な夜な森に行くと・・・。
聴こえるではありませんか!『茶色の小瓶』の演奏が!!
阿字野「私の音色だ・・・」
思わずつぶやいてしまいます。
そして演奏が終わったカイの手を掴んでこう言います。
阿字野「この手は・・・。選ばれた手だ!」
以降は2話に続きます!
ピアノの森【アニメ版】で実際演奏された曲
エチュード作品10-1:ショパン
冒頭のカイが大人になりショパンコンクールでピアノを演奏している場面でこの曲が使われます。
「12の練習曲 作品10」の1曲目にあたり、難曲ぞろいのショパンのエチュードの中でも極めて難易度が高い曲とされています。
カイはこの超難曲でショパンコンクールに臨んだ訳ですね~。
ショパンのエチュードがどれだけ難曲かということが分かるエピソードとしてショパンと同じ時代を生きた作曲家であり、超絶テクニックを誇るピアニスト、リストの件が有名です。
こちらの記事にショパンのエチュードに纏わるリストの逸話を紹介していますので合わせてご覧ください。

またエチュードというのは練習曲という意味で、何か難しくて味気ないイメージがありますがショパンの『別れの曲』という超美しい曲もエチュードの一つなのです!
ショパンの『別れの曲』は有名なので知ってらっしゃる方も多いと思いますが紹介記事もありますので合わせてご覧ください。

茶色の小瓶
『茶色の小瓶』は小学校の音楽の時間に習った記憶がある方も多いのではないでしょうか。
親しみのあるメロディで子どもが好きそうな曲ですよね!
この曲はアメリカのフィラデルフィア出身の作曲家、ジョセフ・ウィナーが作った曲ですが有名なのはスイングジャズの雄、グレン・ミラーがジャズアレンジした演奏です。
ですのでクラシック音楽というより、どちらかというとジャズで有名な曲です。
『ピアノの森』で演奏される曲はクラシック音楽がほとんどですが、子どもの頃のカイのピアノの才能の片鱗を見せつける題材としてこの『茶色の小瓶』が選ばれた訳ですね!
まとめ
これから主人公のカイがどのように成長していくのか楽しみですね!
『ピアノの森』シーズン1はNetflixで観れますが「音楽が気に入った」という方はCDもリリースされてますのでチェックしてみてください!
以上「ピアノの森【アニメ】第1話のあらすじと感想、演奏された曲の解説」でした。
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